AlphaTau Medical LtdとHealthcare Capital Corp.が合併し、アルファ粒子線照射による固形腫瘍の治療に焦点を当てた10億ドル規模の上場企業を設立

ヘカバイオ株式会社のパートナー企業であるAlpha Tau Medical Ltd は7月9日(現地時間7月8日)に、Special Purpose Acquisition Company(特別買収目的会社)であるHealthcare Capital Corp.(Nasdaq:HCCC)と共に上場企業を設立し、2021年末にかけてNasdaqへ上場すると発表しました。


両社によるプレスリリースはこちら(英語)


以下はAlpha Tau Medical社が発表したプレスリリースの抜粋翻訳であり、参考資料として提供する

ものです。正式言語は英語であり、その内容及び解釈につきましては英語版を優先します。


  • アルファ・タウ社が独自に開発したAlpha DaRT™は、アルファ線を照射して固形腫瘍を局所的に正確に破壊し、周囲の健康な組織を温存することで、がん患者のQOL(生活の質)を維持するよう設計されています。Alpha DaRT™は、治癒可能な標準治療を受けていない皮膚がんおよび口腔の扁平上皮癌を適応症として、アメリカ食品医薬品局(FDA)よりBreakthrough Device Designation指定を受けました。

(Breakthrough Device Designation:生命にかかわる疾患などに対し効果的な診断や治療を行う医療機器のうち、従来にはなかった画期的な技術を用いているなどと認めた場合にのみ受けられる)

  • この取引は、株式価値で約10億ドルに相当し、Healthcare Capital Corp.の信託口座の現金2億7,500万ドルと9,200万ドルのPIPEを含め、最大3億6,700万ドルの総収入が見込まれます。

  • 本取引の効力発生後(一般株主による償還がないと仮定した場合)、Alpha Tau Medical社の貸借対照表には約3億6,200万ドルの現金が残る見込みです。

  • この資金は、FDA(米国食品医薬品局)による販売承認の取得、幅広い研究開発活動、製造所の拡大、商業化の準備など、今後のAlpha Tau Medical社の臨床戦略のさらなる拡大に使用される予定であり、2024年までの活動資金収入が得られると予測されます。

  • 既存のAlpha Tau Medical社の株主はその持ち分をそのまま100%持ち続けます。

  • 今後も引き続きAlpha Tau Medical社は現在の経営陣によって運営され、クロージング時にはHCC社の会長であるDavid M. Milch氏がAlpha Tau Medical社の取締役に就任予定です。

  • この企業結合は2021年末までに完了し、その際、Alpha Tau Medical社はNasdaqに上場する予定です。


Alpha Tau Medicalについて

Alpha Tau Medical社は、2003年にテルアビブ大学で開発された固形癌の治療のためのAlpha DaRT(Diffusing Alpha-Emitters Radiation Therapy)テクノロジーの研究、開発、および商業化に重点を置くイスラエルの医療機器会社(設立2016年)です。Alpha DaRT(アルファダート)は、α粒子を放射するシードを固形腫瘍に留置することにより、シード周囲のがん細胞を死滅させる治療法です。これまでのX線やγ線の放射線治療では治療効果が低い或いは期待できない腫瘍、すでに放射線治療を施した腫瘍、化学療法で治療効果が得られなかった腫瘍に対しても効果が期待できることが最大の特長です。

また、従来のがん治療との併用や、腫瘍周辺健全組織に対する影響を最小限に抑えることが期待されるため、患者さんへの負担が少ない治療が目指せます。なお、Alpha DaRTによる治療は、基本的に入院を必要としません。


Healthcare Capital Corp.について

Healthcare Capital Corp(HCC)は、アメリカに拠点をおく、合併、株式交換、資産取得、株式購入、再編、または1つ以上の企業や事業体との同様の企業統合を行う目的で設立されたSPAC(Special Purpose Acquisition Company特別買収目的会社)です。

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